2018年5月6日日曜日

衣装製作日誌。超久しぶりにマーガレットに衣装作ったよ〜アールヌーヴォー様式のまんこマントドレス〜



4〜5年ほど前にドラァグクイーンのマーガレット女史に衣装を作って
(参照→http://bizarre-queen.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
お気に召していただいたようで3〜4年前に
「また作って」と口約束してしまったものの
何と言ってもメイクレッスンがスタートして猛烈に忙しくなってしまった為、
忘れたふりしてマーガレットさんが死ぬのを待とうと思っていたのですが、
案外長生きしているのでシブシブ作りました。


・・・なんて、嘘です。
遅くなってごめんね好きだよまーさん長生きしてね。



実は忙しくなってしまったのもあるのですが、
前回のおっぱいドレスでやりきってしまい
ネタが思いつかなくて悩んでいたのも大きな理由でした。

とりあえず会うたびに「早く作れ」と言われていたのですが
何と言ってもあのマーガレット女史ですから
中途半端な気持ちで作るわけにはいきません。

しかし「なんでもいい」という一番されると困るオーダー。
せめてテーマとヒントくらいくれ〜〜っていうことで
ようやく重い腰を上げて打ち合わせがてら
雑談に行ったのがオカマルトがオープンしたばかりの1年ほど前?
その中で幾つか言葉のヒントになったのが

「好きなもの作って」
「人間じゃないのがいい。クワガタは止めて。」
「赤とか黒とかの衣装は多いから、色はグリーンで」

っていうのが色々あって、
煮詰めた結果

「好きなもの」には「昨年からハマっているアールヌーヴォー、アールデコ」を。
「人間じゃない」には「アールヌーヴォーの蜻蛉とか蝶々のモチーフ」を。
「エミールガレのランプのような淡いグリーン」
ってのをテーマに当てはめて煮詰めていきました。





最近ベリーダンスに触れる機会がとても多いので
そういうエキゾチックな雰囲気を取り入れたいな〜と思い、
ハリージドレスからインスパイアしたマントです。


型紙は襟まわりだけ作って、あとは型紙引かずに作りました。

ハリージドレス?ガラベーヤ??の四角形だけだとペラいので円形型にしてます。
スリットから腕が出る仕組み。服飾少しやってる人なら分かるであろう。
かなりの分量の生地使ってます。


画像小さくてごめんよ
たまたまミュシャのリトグラフのような
オーガンジー生地を見つけることができたのが幸いでした。
W幅の生地の端っこだけにストライプ状にガラが入っている生地ですので、
生地の端っこの柄の部分だけ使って残りは残布。贅沢使いです。

何と言ってもアールヌーヴォーは「ジャポニズム」が大事ですので
着物のように肩に切り替えを入れずに作らなくてはいけません。
その分生地を無駄に使います。笑
そして勿論オーガンジーですので包み縫いです。
ロックミシンで仕上げたら見苦しい。見苦しい衣装は公害です。


そういえばマーガレットさん、立ち襟の衣装って持ってないよな〜
と思ったのでアールヌーヴォーの家具や彫刻を意識した立ち襟。
アールヌーヴォー様式のボタニカル彫刻風に淡いピンクのpussyを咲かせてみました。
マーガレットさんの顔の周りを大量の女性器で責めるというプレイです。
愛を感じるだろう?
ちなみにライオンボードというコスプレイヤー御用達の、
ウレタンの板で作って、塗装してます。




全てのパーツはパール系の光り方で統一していますが、
女性器の穴の部分だけスワロフスキーが光ります。
濡れた花の蜜を表現していますw
女性器で画像検索しまくって具合悪くなりそうでしたww



アールヌーヴォー様式「Medea」の椅子(画像左)
襟の曲線部分を塞ぐ部分はルネラリックのブローチを意識しています(画像右)
色味はガレのランプのイメージね。(画像下)









インナーのドレスはなんちゃってマドレーヌヴィオネ風。
こちらも上着のマントの襟ぐりの開きをそのまま利用して
型紙は引いてません。

「女性が笑う時、そのドレスの笑うように作らなければならない」

が迷言のバイアスカットの女王様。
営業スマイルがチャームポイントのマーガレットさんにぴったりですね。


↑こんなイメージ。
ドラァグクイーンの中でもこれを着こなせるのはマーガレットさんくらいだろうな〜
という目論見です。

ちなみにファッションにエキゾチックが入るのはアールヌーヴォーではなく、
もう少し後の、アールデコの時代ですがね。。
ヴィオネは円形プリーツを編み出した人なので、
ベリーダンサーの使うイシスウィング(画像下)をちょん切って、
一度解体して縫い直して、スカート部分に使いました。実に使い勝手がいい。







ヘッドドレスはアールデコターバン風ヘッドドレス。
ウィッグなしでそのままスポッとかぶって頂いてもいいかと思います。




思えば
18歳の頃、当時「ドラァグクイーンの画像」でネットで検索して
見つけた時は本当に衝撃を受けて、すごい影響されたもんなぁ〜〜。
当時18歳とかそのくらい?
多分それこそパレードの画像だったと思うんだけど、
きのこのドレスとか、観覧車のドレスとか、袖が長すぎるドレスとか、
「女装」と言いながら「こんな女ゼッテーいねーだろ」というやり取りの、
ドラァグクイーンの本質はこの人に圧倒させられていたと思うのよ。

東京に来て、、
いや、それだけでなく2010年代の日本を30代のゲイとして生きる今、
この人が居なかったら私はどうなっていただろう。



歴史に残る1ページに力添え出来て大変光栄に思うのでありました。笑

マーさん、約20年ぶりくらい?のパレードお疲れ様でした!



2018年3月1日木曜日

3月オンラインストア臨時休業のお知らせ


2月の思い出①
うっちーサニヤちゃんと川崎オリエンタルビーナスの発表会でブース出店!
二人とも凄く頼もしい仲間であります。

*** ***



誠に勝手ながら3月1日(火)~7日(水)まで、
名古屋、京都移動の為、
少し長めですが通販サイト休業致します。
その間のオーダーにつきましては8日(木)以降の
受注、発送となります。

上洛の滞在先から発送しちゃいます。


出張中だからと遠慮せずにどしどしオーダーくださいね〜。


売り切れたら困るーー多めに仕入れなきゃーー
と焦って大量にオーダーした石鹸も
8日には入荷してる予定なので、どしどしオーダーしてね♪
乾燥肌、オイリー肌、の人はもちろん、
この時期花粉で肌がボロボロになる人もなんか調子良いみたいだよん!
シャンプーセットも大好評頂いております。


フェイスパウダーとかラメライナーとか、
ああいうのはステージで必須なアイテムで
僕が楽屋やみなさんのショー環境を考慮した上で
使い勝手の良さそうなものをセレクトしてきただけだけど、

シャンプーも石鹸も、
ラインストーンの付け睫毛もビンディも、
フライヤーも、作ってくれている人が
愛情と人生とプライドをかけて作ってくれている物なのだ!
工業製品じゃない、芸術品である。

我ながらお目が高い〜!
と自分自身の審美眼を褒めたい所なんだけれど(笑)
素晴らしい人だけが周りに寄り添ってきてくれているなぁ〜
と思うのでありました



「人間は、多少顔が恵まれてなくても、
髪にボリュームがあって肌が綺麗なら、勝ち残れるの。」
(BY花千代さん)

⬆︎2月のお言葉。
すごい説得力、、、銀座でお寿司で最高の時間でした!